馬刺し愛好家の皆さん、こんにちは。
今回は、熊本の馬刺し通販の老舗「菅乃屋」、中でも定番商品である「タタキ」を取り寄せじっくりと堪能してみた。
本記事では、菅乃屋の馬刺しを実際に食してみての率直な感想、そして馬刺しをより一層美味しく食す方法まで、余すことなくレポートしていく。
今回のお目当て「菅乃屋の馬刺しタタキ」
今回私がいただいたのは、菅乃屋の「タタキブロック 80g」である。
馬刺し赤身の表面を焼いた格好だ。
肉の表面に焼き色が付きながらも中身はレアであるのがタタキの特徴だ。
80gブロック単品で約1800円。まとめ買いならもう少し安く買える。
80gは2人前なので、40g900円で購入できる赤身と同程度の価格帯である。

商品は冷凍真空パックで送られてくる。
ずっしりとした塊肉の状態である。
ドリップ(赤い肉汁)を吸うためのシートが肉と一緒にパック内に入っているが、この時点でドリップは最小限に収まっている。
旨味がしっかり肉に収まっている証だ。
実食に向けて解凍していく。

肉の外側がやや柔らかくなりつつも中心部はまだ固まっている状態(芯があるイメージ)まで解凍したら、包丁で肉ブロックをカットする。
このくらいの半解凍状態だとカットしやすい。
完全に解凍してしまうとカットしにくくなるので注意しよう。

あとは皿に盛り付ければ完成だ。

包丁でカットするのは難しいように思うかもしれないが、完全に解凍されないように気を付けさえすればカットすること自体は意外と簡単だ。
いざ、実食!菅乃屋 タタキの味わい
それでは、実食タイム。

肉の表面には綺麗な焼き色が付きながらも、中身は見事なレアである。
まずは何もつけずにそのまま一口…。

これは美味い。
馬の臭みは全くない。新鮮な証である。
噛むと最初に感じるのは肉表面の焼けた部分の味だ。
肉を焼く際に塩・こしょう・にんにくなどのスパイスで味付けして焼いているので、表面にスパイスの辛味がほのかに感じられる。
更に噛み進めると、赤身ならではの肉の旨味があふれてくる。
非常に濃厚な味わいで、強烈な旨味が後から出てくる。
食感は馬刺しらしい弾力が楽しめる一方表面は適度に歯切れがよく、非常に良い食感である。
赤身と比較してやや嚙み切りやすい特徴がある。
評価項目 | 評価 | 感想 |
---|---|---|
見た目 | ★★★★★ | 鮮やかな赤色で肉らしさが目立つ。 変色している様子はなく、新鮮さが伺えた。 パック内のドリップ(赤い汁)も最小限。 |
香り | ★★★★★ | 臭みは全くなかった。 鮮度が落ちてくると臭みが生じるものだが、 鮮度低下の様子はなかった。 |
食感 | ★★★★★ | 馬刺しとしては非常に歯切れがよい。 シニアや子供などにはとても良い。 生肉が苦手な人にもおすすめ。 |
味・旨味 | ★★★★★ | 表面のスパイスと肉自身の濃厚な旨味が楽しめる。 タレを付けずにこのままで十分いける。 筆者はタタキがお気に入り。 |
コスパ | ★★★★★ | 1人前換算で約900円と高さは否定できない。 とはいえこの品質でこの値段ならコスパ良し。 赤身や霜降りと並んで最高コスパの一品。 |
おすすめの食べ方
菅乃屋の馬刺しには特製タレが付属してくる。
少量注文なら小袋で、大量注文ならボトルでといった具合だ。
この特製タレがまた旨いのだ。
調味料としてこのタレを付けておけば間違いない。

しかし、今回はレポートをお届けする目的もあるので、特製タレに加えて定番の調味料も用意した。
左から
・特製タレ(菅乃屋製)
・生姜醤油
・ごま油+岩塩
である。

特製の甘めのタレと、ピリッとした生姜醤油、素材の味を堪能するごま油+岩塩。
これらの調味料が濃厚な赤身の旨味を引き立て、絶妙なハーモニーを生み出す。
また、玉ねぎや小ネギなどの付け合わせを加えることで、最後まで飽きずに楽しむことができるわけだ。
タタキと各調味料の組み合わせレビューは以下の通り。
調味料 | 評価 | 感想 |
---|---|---|
特製タレ | ★★★★★ | さすが特製タレ、間違いがない。 甘辛タレは非常によく合う。 |
生姜醤油 | ★★★★★ | あっさりだが美味い。 辛党には生姜醤油が一番おすすめ。 |
ごま油+岩塩 | ★★★★ | こちらも悪くない。 が、せっかくのタタキのあっさり感が 消えてしまう印象も。 |
赤身とタタキの比較
馬刺しのタタキは赤身の表面を炙って焼き色を付けたものだ。
つまり、材料的には赤身と変わらないはずである。
※菅乃屋内部で「これはタタキ用に使用する赤身」というように材料を区別している可能性はある。

「赤身を炙っただけでそんなに変わるのか?」
筆者の頭にそんな疑問が浮かんだので、馬刺しの赤身とタタキの食べ比べを行い両者を比較した。
食べ比べた結果はこうだ。
項目 | 赤身 | タタキ |
---|---|---|
見た目 | 鮮やかな赤色 | 表面は肉の焼き色が付き 内部は鮮やかな赤色 |
食感 | 弾力があり生肉らしさがある | 通常の赤身より歯切れが良い 生肉らしい弾力もある |
味 | 旨味がとにかく強い 味が濃いながらもあっさり | 赤身よりも複雑な味が絡み合う スパイスの辛味、肉の香ばしさが追加される |
両者ともに十分美味いが、筆者はタタキの方が美味く感じた。
タタキは赤身と比較して味の複雑さが増した気がする。
スパイスの辛味、焼いた肉の香ばしさ、肉表面の炭感が追加され複雑な味のハーモニーが楽しめる。
また、焼くことによって肉の歯切れも良くなりより良い食感となる。
ただ、これは人によって好みが大きく変わるかもしれない。読者の皆さんも実際に食べ比べてみて、自分のお気に入りを見極めてほしい。
菅乃屋の通販、実際どうであるか?
馬刺し好きが高じて様々な通販を試してきた一ユーザーとしては、熊本の老舗「菅乃屋」の馬刺しはやはり別格であると感じる。
しかし、良い点ばかりではないため、率直な感想を共有したい。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
品質が高く味が良い | 価格は高めである |
部位の種類が豊富 | 送料が気になる場合がある |
贈り物として高評価 | 梱包がやや過剰 (メリットでもある) |
衛生管理が徹底されており安心 |
菅乃屋の良い点
まずは良い点から述べる。
何と言っても品質が高く味が良いことである。
特に、とろけるような霜降りの食感は口にした驚くこと間違いなし。赤身も一般的なものとは異なり、味が濃く食感も良い。
あとは地味に特製タレが美味い。もう馬刺しは全部このタレでいいんじゃないかというくらい美味い。

部位の種類が豊富であることも見逃せない。
霜降りや赤身などの定番部位からフタエゴなどの希少部位まで、多様な味わいを堪能できるのは大きな魅力である。
ユッケやレバーのようななかなか食べることのできない部位も買えるのはでかい。
特に生レバーは牛や豚は焼肉屋で禁止されていることもあり、かなり珍しいのではないだろうか。

バラエティセットなら一気に色々な部位を楽しめる
また、贈り物として利用した際非常に喜ばれることが多い。
・馬刺しはシンプルに美味い
・冷凍で賞味期限切れを気にする必要がほとんどない
・スライス済みの商品が多いので解凍するだけで食べられる
※ブロック肉も扱っているのでそこは注意。
・梱包もしっかりしており贈答用としてふさわしい高級感がある
このように、贈答用として使いやすい条件がそろっている。

また、衛生管理を徹底している安心感も重要な要素である。
馬刺しは生食する食品であるため、衛生面を気にする人は多いだろう。
その点、菅乃屋は国際的な衛生基準SQFを取得しており、衛生面においても安心できる。
菅乃屋の気になる点
一方で、気になる点もある。
第一に、価格は決して安価ではない。
価格は概ね1人前で1,000円程度と、夕飯の晩酌としては豪華な水準だ。
また、一部地域や店舗限定だが業務スーパーなどの馬刺しと比較するとどうしても高価に感じられる。
特別な日のご褒美や贈答用としては最適であるが、「今夜の晩酌用のつまみに買っとくか」という日常的な感覚で気軽に注文するには躊躇する場面も存在する。
第二に、送料が必要であるということだ。
本来は通販なら送料が掛かって当然だが、楽天やAmazonでは送料無料というケースも多くある。
菅乃屋でも一定金額以上の購入なら送料無料になるが、楽天やAmazonと比較すると割高感は否めない。
一定金額以上の購入でなければ送料は発生するため、少量の購入には割高感がある。
第三に、これは個人的な見解であるが梱包がやや過剰であると感じる。
自宅用としてはもう少し簡易的な包装の方が都合が良い。廃棄の手間が惜しいのだ。
ただ、長所と短所は表裏一体、しっかりとした包装で贈答用としてはピッタリなのである。
あくまでも個人的見解であることに留意されたい。
菅乃屋の総論
以上の点を踏まえても、やはり菅乃屋の馬刺し通販は格別であると言わざるを得ない。
特に、あのとろける霜降りの味は他の追随を許さない。
故に、価格は高めであるものの、特別な日の贅沢や大切な人への贈り物としては依然として最良の選択肢の一つであると考える。
結論を以下に示す。
- 品質が極めて高い。特に霜降りの味わいは格別。
- 部位の種類が豊富で、多様な味を楽しめる。
- 贈り物としての評価が高い。
- 衛生管理が徹底されており、安心感がある。
- 価格は高めである。
- 送料が気になる場合がある。
- 梱包がやや過剰である可能性がある(個人的見解)。
それでも、本物の美味を求めるならば、菅乃屋の馬刺しは試す価値があると推奨する。
自身の財布と相談しつつ、特別な機会にその極上の味を堪能してみてほしい。
馬刺しの「タタキ」とは何か
ここで、馬刺しのタタキについて改めて解説しよう。
馬刺しにおける「タタキ」は、馬肉の表面を強火で軽く炙り、内部は生のまま残した調理法である。表面を炙ることで香ばしさが加わり、生の馬肉の旨味と食感を同時に楽しめる。薬味やタレと共に食されることが多い。
- 色: 表面は焼き色がつき、香ばしい焦げ目が付いている。内部は鮮やかな赤色の生の馬肉のコントラストが美しい。
- 食感: 表面の香ばしい焼き目による歯ごたえと、内部の生の馬肉の柔らかく滑らかな食感が組み合わさり、独特の食感を生み出す。赤身よりも歯切れが良く、非常に食べやすい。
- 味わい: 表面を炙ることで引き出された香ばしい風味と、生の馬肉本来の濃厚な旨味が同時に味わえる。炙ることで余分な水分が抜け、旨味が凝縮されるとも言われる。
- 栄養: 高タンパク質でありながら、非常に低脂肪、低カロリーである。鉄分やビタミンB群などの栄養素も豊富に含んでおり、ヘルシーな部位としても注目されている。
一般的には、薄くスライスして生姜醤油やニンニク醤油などの薬味をつけて食されることが多い。
付け合わせにネギや大葉などの香味野菜を添えることで風味が増し、より美味しく味わうことができる。
まとめ
以上、「菅乃屋」の馬刺しタタキを実際に味わってみたレポートをまとめた。
赤身の旨味が強烈な味わいであり、馬刺し好きなら一度は試してほしい逸品でである。
自宅で本格的な馬刺しを堪能できる贅沢を、ぜひ皆さんも味わってみてほしい。
きっとその美味しさに魅了されるはず。
皆さんの馬刺しのおすすめの食べ方や菅乃屋の馬刺しに関する感想などあれば、ぜひコメントで教えて欲しい。
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