菅乃屋の馬刺し「ロース」を喰らう!ヒレとの比較も行う!

馬刺しレビュー

馬刺し愛好家の皆さん、こんにちは。

今回は、熊本の馬刺し通販の老舗「菅乃屋」、中でもバラエティセットのひとつに含まれるほどの定番商品である「ロース」を取り寄せじっくりと堪能してみた。

本記事では、菅乃屋の馬刺しを実際に食してみての率直な感想、そして馬刺しをより一層美味しく食す方法まで、余すことなくレポートしていく。

今回のお目当て「菅乃屋の馬刺しロース」

今回私がいただいたのは、菅乃屋の「ロース 40g」である。

単品なら約1200円。詰め合わせパックならもう少し安く買える。

引用:菅乃屋 公式サイト

商品は冷凍真空パックで送られてくる。

梱包箱を開けた瞬間目に飛び込んできたのは、鮮やかな紅色と白い脂のコントラスト。細かく入ったサシがいい感じである。

実食に向けて解凍していく。

氷水に入れて冷蔵庫で20分放置すれば解凍完了

あとは皿に盛り付ければ完成だ。

生肉ならではのツヤが際立つ

一切れの厚みも丁度良く、職人さんの丁寧な仕事が伝わる。

いざ、実食!菅乃屋 ロースの味わい

それでは、実食タイム。

馬刺しロースのお供に選んだのはビールである

まずは何もつけずにそのまま一口…。

脂がすごい、シズル感あり

これは美味い。

脂の甘みがありながら、赤身部分は肉の旨味があふれてくる。
濃厚な味わいながら非常に良いバランスである。

馬の臭みは全くない。新鮮な証である。

滑らかな舌触りであり、非常に良い食感である。
歯切れがよく、馬刺しの中でも比較的噛み切りやすい。

評価項目評価感想
見た目★★★★★ややダークな赤色で滑らかな色あいである。
変色している様子はなく、新鮮さが伺えた。
パック内のドリップ(赤い汁)も最小限。
香り★★★★★臭みは全くなかった。
鮮度が落ちてくると臭みが生じるものだが、
鮮度低下の様子はなかった。
食感★★★★馬刺しとしては非常に歯切れがよい。
シニアや子供などにはとても良い。
逆に言えば生肉らしさが足りないとも。
味・旨味★★★★濃厚な甘みが楽しめる。
旨味よりも甘味を強く感じる。
馬刺しとしてはあっさり味な印象。
コスパ★★★1食で約1200円と高さは否定できない。
また、この値段ならもう少し頑張って霜降りを選ぶか
安い赤身の方がコスパが高いと感じる。
※個人の感想です

おすすめの食べ方

菅乃屋の馬刺しには特製タレが付属してくる。
少量注文なら小袋で、大量注文ならボトルでといった具合だ。

この特製タレがまた旨いのだ。
調味料としてこのタレを付けておけば間違いない。

左は小袋、右はボトル

しかし、今回はレポートをお届けする目的もあるので、特製タレに加えて定番の調味料も用意した。

左から
・特製タレ(菅乃屋製)
・生姜醤油
・ごま油+岩塩
である。

馬刺し調味料における三種の神器である

特製の甘めのタレと、ピリッとした生姜醤油、素材の味を堪能するごま油+岩塩。

これらの調味料が濃厚な赤身の旨味を引き立て、絶妙なハーモニーを生み出す。

また、玉ねぎや小ネギなどの付け合わせを加えることで、最後まで飽きずに楽しむことができるわけだ。

ロースと各調味料の組み合わせレビューは以下の通り。

調味料評価感想
特製タレ★★★★さすが特製タレ、間違いがない。
甘辛タレが非常に合う。
人によっては甘味がややくどいか。
生姜醤油★★★★★あっさりだが美味い。
ロースなら生姜醤油が一番うまいと思った。
ごま油+岩塩★★★★ごま油の主張が強い。赤身ならいいが、
ロースではちょっとくどいか。
※個人の感想です

ヒレとロースの比較

馬刺しのひとつにヒレという赤身部位がある。

こちらは馬刺しのヒレ

馬刺しに限らず、ヒレとロースは同じ赤身系の部位としてよく比較されるように思う。
例えば、豚肉でもヒレは脂身が少ない、ロースは脂身が多いなどはよく言われるところだろう。

そこで、馬刺しにおけるヒレとロースはどうなのだろうか?

筆者の頭にそんな疑問が浮かんだので、馬刺しのヒレとロースの食べ比べを行い両者を比較した。

左がヒレ80g、右がロース40g

食べ比べた結果はこうだ。

項目ヒレロース
見た目鮮やかな赤色
脂身の白色はほぼない
ややダークな赤色
脂によるシズル感がすごい
食感弾力があり生肉らしさがある
ただ通常の赤身より柔らかい
歯切れがよく噛み切りやすい
肉々しさはヒレに劣る
旨味がとにかく強い
味が濃いながらもあっさり
脂の甘味が強い
ヒレよりは薄味な印象

両者ともに十分美味いが、正直なところ筆者はヒレの方が美味く上品に感じた。
ただ、これは人によって好みが大きく変わるかもしれない。

筆者も大概いい年齢になってきており、脂を受け付けない体になりつつある。
だからこそ筆者はヒレをうまく感じるのかもしれない。

一方、若者など「脂が正義!」といった方にはロースの方が魅力的かもしれない。

実際に食べ比べてみて、自分のお気に入りを見極めてほしい。

菅乃屋の通販、実際どうであるか?

馬刺し好きが高じて様々な通販を試してきた一ユーザーとしては、熊本の老舗「菅乃屋」の馬刺しはやはり別格であると感じる。

しかし、良い点ばかりではないため、率直な感想を共有したい。

良い点気になる点
品質が高く味が良い価格は高めである
部位の種類が豊富送料が気になる場合がある
贈り物として高評価梱包がやや過剰
(メリットでもある)
衛生管理が徹底されており安心

菅乃屋の良い点

まずは良い点から述べる。

何と言っても品質が高く味が良いことである。
特に、とろけるような霜降りの食感は口にした驚くこと間違いなし。赤身も一般的なものとは異なり、味が濃く食感も良い。
あとは地味に特製タレが美味い。もう馬刺しは全部このタレでいいんじゃないかというくらい美味い。

この霜降りが本当に美味い、付属の特製タレで食べるのがおすすめ

部位の種類が豊富であることも見逃せない。
霜降りや赤身などの定番部位からフタエゴなどの希少部位まで、多様な味わいを堪能できるのは大きな魅力である。
ユッケやレバーのようななかなか食べることのできない部位も買えるのはでかい。
特に生レバーは牛や豚は焼肉屋で禁止されていることもあり、かなり珍しいのではないだろうか。

引用:菅乃屋公式サイト
バラエティセットなら一気に色々な部位を楽しめる

また、贈り物として利用した際非常に喜ばれることが多い。
・馬刺しはシンプルに美味い
・冷凍で賞味期限切れを気にする必要がほとんどない
・スライス済みの商品が多いので解凍するだけで食べられる
 ※ブロック肉も扱っているのでそこは注意。
・梱包もしっかりしており贈答用としてふさわしい高級感がある
このように、贈答用として使いやすい条件がそろっている。

高級感のある化粧箱で送られる

また、衛生管理を徹底している安心感も重要な要素である。
馬刺しは生食する食品であるため、衛生面を気にする人は多いだろう。
その点、菅乃屋は国際的な衛生基準SQFを取得しており、衛生面においても安心できる。

菅乃屋の気になる点

一方で、気になる点もある。

第一に、価格は決して安価ではない
価格は概ね1人前で1,000円程度と、夕飯の晩酌としては豪華な水準だ。
また、一部地域や店舗限定だが業務スーパーなどの馬刺しと比較するとどうしても高価に感じられる。
特別な日のご褒美や贈答用としては最適であるが、「今夜の晩酌用のつまみに買っとくか」という日常的な感覚で気軽に注文するには躊躇する場面も存在する。

第二に、送料が必要であるということだ。
本来は通販なら送料が掛かって当然だが、楽天やAmazonでは送料無料というケースも多くある。
菅乃屋でも一定金額以上の購入なら送料無料になるが、楽天やAmazonと比較すると割高感は否めない。
一定金額以上の購入でなければ送料は発生するため、少量の購入には割高感がある。

第三に、これは個人的な見解であるが梱包がやや過剰であると感じる。
自宅用としてはもう少し簡易的な包装の方が都合が良い。廃棄の手間が惜しいのだ。
ただ、長所と短所は表裏一体、しっかりとした包装で贈答用としてはピッタリなのである。
あくまでも個人的見解であることに留意されたい。

菅乃屋の総論

以上の点を踏まえても、やはり菅乃屋の馬刺し通販は格別であると言わざるを得ない。

特に、あのとろける霜降りの味は他の追随を許さない。
故に、価格は高めであるものの、特別な日の贅沢や大切な人への贈り物としては依然として最良の選択肢の一つであると考える。

結論を以下に示す。

良い点
  • 品質が極めて高い。特に霜降りの味わいは格別。
  • 部位の種類が豊富で、多様な味を楽しめる。
  • 贈り物としての評価が高い。
  • 衛生管理が徹底されており、安心感がある。
気になる点
  • 価格は高めである。
  • 送料が気になる場合がある。
  • 梱包がやや過剰である可能性がある(個人的見解)。

それでも、本物の美味を求めるならば、菅乃屋の馬刺しは試す価値があると推奨する。

自身の財布と相談しつつ、特別な機会にその極上の味を堪能してみてほしい。

公式サイトはこちら(www.suganoya.com)

馬刺しの「ロース」とは何か

ここで、馬刺しのロースについて改めて解説しよう。

馬刺しにおける「ロース」は背中の部位の肉を指す。

きめ細やかな肉質と、赤身と適度な脂肪のバランスが特徴であり、馬刺しの中でも非常に人気のある部位の一つである。

  • 色: 鮮やかな赤色をしており、部位によってはわずかに白い脂肪が線状に入っていることもある。霜降りのように全体に散らばるのではなく、比較的均一な赤身の中に、細いサシが入ることが特徴である。
  • 食感: モモ肉よりもやや柔らかく、適度な弾力があり、滑らかな舌触りを持つ。噛むと、繊維のきめ細かさからくる上品な口溶けを感じることができる。
  • 味わい: 赤身本来の濃厚な旨味と、わずかながらも上品な甘みを持つ脂肪が調和し、バランスの取れた味わいが楽しめる。赤身の力強さと、脂肪のまろやかさが両立している。
  • 栄養: 高タンパク質でありながらやや脂肪分を含むため、適度なエネルギーも摂取できる。

一般的には、薄くスライスして生姜醤油やニンニク醤油などの薬味をつけて食されることが多い。
付け合わせにネギや大葉などの香味野菜を添えることで風味が増し、より美味しく味わうことができる。

まとめ

以上、「菅乃屋」の馬刺しロースを実際に味わってみたレポートをまとめた。

赤身の旨味と脂身の甘味のバランスの良い味わいがあり、馬刺し好きなら一度は試してほしい逸品でである。

自宅で本格的な馬刺しを堪能できる贅沢を、ぜひ皆さんも味わってみてほしい。
きっとその美味しさに魅了されるはず。

皆さんの馬刺しのおすすめの食べ方や菅乃屋の馬刺しに関する感想などあれば、ぜひコメントで教えて欲しい。

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