馬刺し愛好家の皆さん、こんにちは。
今回は、熊本の馬刺し通販の老舗「菅乃屋」、中でも定番商品である「ネギトロ」を取り寄せじっくりと堪能してみた。
本記事では、菅乃屋の馬刺しを実際に食してみての率直な感想、そして馬刺しをより一層美味しく食す方法まで、余すことなくレポートしていく。
今回のお目当て「菅乃屋の馬刺しネギトロ」
今回私がいただいたのは、菅乃屋の「桜うまとろ(ネギトロ) 60g」である。
単品の60gパックで約700円。まとめ買いならもう少し安く買える。

商品は冷凍真空パックで送られてくる。
見た目はマグロなどの魚のネギトロと変わらない。

実食に向けて解凍していく。
氷水に入れて冷蔵庫で10~15分ほど待てばそれでOK。
塊肉と違ってカットする必要もない。
あとは皿に盛り付ければ完成だ。
今回は比較のため、馬刺しのネギトロだけでなくマグロのネギトロも用意した。

マグロのネギトロよりも赤色の色味が強い。
このあたりはやはり生肉然としている。
いざ、実食!菅乃屋 ネギトロの味わい
それでは、実食タイム。

まずは何もつけずにそのまま一口…。

うん、美味い。
馬の臭みは全くない。新鮮な証である。
口に入れるとトロリとしたなめらかな舌触りが楽しめる。
味もさすが生肉といった風情であり、肉の旨味が感じられる。
生肉であるためか、マグロのネギトロよりも肉の脂感のコッテリ感が強く感じられる。
とはいえ、決して脂っこいわけではなく、脂なのにあっさりという不思議な味わいだった。
評価項目 | 評価 | 感想 |
---|---|---|
見た目 | ★★★★★ | 鮮やかな赤色で肉らしさが目立つ。 変色している様子はなく、新鮮さが伺えた。 パック内のドリップ(赤い汁)も最小限。 |
香り | ★★★★★ | 臭みは全くなかった。 鮮度が落ちてくると臭みが生じるものだが、 鮮度低下の様子はなかった。 |
食感 | ★★★★★ | 口に入れるとトロリとした なめらかな食感が楽しめる。 マグロよりも油感が強い。 |
味・旨味 | ★★★★ | マグロのネギトロに近い。 マグロのネギトロに生肉の脂感と旨味を 足したようなイメージ |
コスパ | ★★★ | 1人前換算で約700円と馬刺しとしては安い部類。 とはいえ、マグロのネギトロと比較したら高い。 確かに美味いが、マグロよりも高い分の衝撃的な美味さがあるかといったら疑問はある。 |
おすすめの食べ方
菅乃屋の馬刺しには特製タレが付属してくる。
少量注文なら小袋で、大量注文ならボトルでといった具合だ。
この特製タレがまた旨いのだ。
調味料としてこのタレを付けておけば間違いない。

しかし、今回はレポートをお届けする目的もあるので、特製タレに加えて定番の調味料も用意した。
左から
・特製タレ(菅乃屋製)
・生姜醤油
・ごま油+岩塩
である。

特製の甘めのタレと、ピリッとした生姜醤油、素材の味を堪能するごま油+岩塩。
これらの調味料が濃厚な赤身の旨味を引き立て、絶妙なハーモニーを生み出す。
また、玉ねぎや小ネギなどの付け合わせを加えることで、最後まで飽きずに楽しむことができるわけだ。
ネギトロと各調味料の組み合わせレビューは以下の通り。
調味料 | 評価 | 感想 |
---|---|---|
特製タレ | ★★★★★ | さすが特製タレ、間違いがない。 甘辛タレは非常によく合う。 |
生姜醤油 | ★★★★★ | あっさりだが美味い。 辛党には生姜醤油が一番おすすめ。 |
ごま油+岩塩 | ★★★★ | こちらも悪くない。 が、やや脂感が強くなってしまうか。 |
馬とマグロのネギトロの比較
さて、同じネギトロでも馬とマグロではどう違うのか?
実際に食べ比べて両者を比較したのでレポートする。

食べ比べた結果はこうだ。
項目 | 馬のネギトロ | マグロのネギトロ |
---|---|---|
見た目 | 鮮やかな赤色 マグロより赤い | やや白味のある赤色 馬より白い |
食感 | トロリとしたなめらかな舌触り マグロより脂感がある | トロリとしたなめらかな舌触り 馬よりあっさりしている |
味 | マグロにかなり似ている マグロよりも旨味と脂感が強い | 馬にかなり似ている 馬よりもあっさり味 |
両者ともに十分美味い。
筆者は馬のネギトロの方が美味く感じた。
馬のネギトロの方がマグロのネギトロよりも肉の脂感が強く、旨味も強い。
こってりとした味わいが好きな方なら馬のネギトロはかなりはまるだろう。
一方で、馬のネギトロはマグロのネギトロよりも値段が高い。
今回購入したマグロのネギトロは100gで300円に対して、馬のネギトロは60gで700円と、グラム単価では3倍以上の差がある。
馬のネギトロにこの価格差ほどのおいしさがあるかというと微妙なところである。
正直なところ「マグロのネギトロも十分美味いし、これで十分じゃね?」という感はあった。
ただ、これは人によって好みが大きく変わるかもしれない。読者の皆さんも実際に食べ比べてみて、自分のお気に入りを見極めてほしい。
菅乃屋の通販、実際どうであるか?
馬刺し好きが高じて様々な通販を試してきた一ユーザーとしては、熊本の老舗「菅乃屋」の馬刺しはやはり別格であると感じる。
しかし、良い点ばかりではないため、率直な感想を共有したい。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
品質が高く味が良い | 価格は高めである |
部位の種類が豊富 | 送料が気になる場合がある |
贈り物として高評価 | 梱包がやや過剰 (メリットでもある) |
衛生管理が徹底されており安心 |
菅乃屋の良い点
まずは良い点から述べる。
何と言っても品質が高く味が良いことである。
特に、とろけるような霜降りの食感は口にした驚くこと間違いなし。赤身も一般的なものとは異なり、味が濃く食感も良い。
あとは地味に特製タレが美味い。もう馬刺しは全部このタレでいいんじゃないかというくらい美味い。

部位の種類が豊富であることも見逃せない。
霜降りや赤身などの定番部位からフタエゴなどの希少部位まで、多様な味わいを堪能できるのは大きな魅力である。
ユッケやレバーのようななかなか食べることのできない部位も買えるのはでかい。
特に生レバーは牛や豚は焼肉屋で禁止されていることもあり、かなり珍しいのではないだろうか。

バラエティセットなら一気に色々な部位を楽しめる
また、贈り物として利用した際非常に喜ばれることが多い。
・馬刺しはシンプルに美味い
・冷凍で賞味期限切れを気にする必要がほとんどない
・スライス済みの商品が多いので解凍するだけで食べられる
※ブロック肉も扱っているのでそこは注意。
・梱包もしっかりしており贈答用としてふさわしい高級感がある
このように、贈答用として使いやすい条件がそろっている。

また、衛生管理を徹底している安心感も重要な要素である。
馬刺しは生食する食品であるため、衛生面を気にする人は多いだろう。
その点、菅乃屋は国際的な衛生基準SQFを取得しており、衛生面においても安心できる。
菅乃屋の気になる点
一方で、気になる点もある。
第一に、価格は決して安価ではない。
価格は概ね1人前で1,000円程度と、夕飯の晩酌としては豪華な水準だ。
また、一部地域や店舗限定だが業務スーパーなどの馬刺しと比較するとどうしても高価に感じられる。
特別な日のご褒美や贈答用としては最適であるが、「今夜の晩酌用のつまみに買っとくか」という日常的な感覚で気軽に注文するには躊躇する場面も存在する。
第二に、送料が必要であるということだ。
本来は通販なら送料が掛かって当然だが、楽天やAmazonでは送料無料というケースも多くある。
菅乃屋でも一定金額以上の購入なら送料無料になるが、楽天やAmazonと比較すると割高感は否めない。
一定金額以上の購入でなければ送料は発生するため、少量の購入には割高感がある。
第三に、これは個人的な見解であるが梱包がやや過剰であると感じる。
自宅用としてはもう少し簡易的な包装の方が都合が良い。廃棄の手間が惜しいのだ。
ただ、長所と短所は表裏一体、しっかりとした包装で贈答用としてはピッタリなのである。
あくまでも個人的見解であることに留意されたい。
菅乃屋の総論
以上の点を踏まえても、やはり菅乃屋の馬刺し通販は格別であると言わざるを得ない。
特に、あのとろける霜降りの味は他の追随を許さない。
故に、価格は高めであるものの、特別な日の贅沢や大切な人への贈り物としては依然として最良の選択肢の一つであると考える。
結論を以下に示す。
- 品質が極めて高い。特に霜降りの味わいは格別。
- 部位の種類が豊富で、多様な味を楽しめる。
- 贈り物としての評価が高い。
- 衛生管理が徹底されており、安心感がある。
- 価格は高めである。
- 送料が気になる場合がある。
- 梱包がやや過剰である可能性がある(個人的見解)。
それでも、本物の美味を求めるならば、菅乃屋の馬刺しは試す価値があると推奨する。
自身の財布と相談しつつ、特別な機会にその極上の味を堪能してみてほしい。
まとめ
以上、「菅乃屋」の馬刺しネギトロを実際に味わってみたレポートをまとめた。
マグロのネギトロとはひと味違う、生肉らしい味わいが楽しめる。
馬刺し好きなら一度は試してほしい逸品でである。
自宅で本格的な馬刺しを堪能できる贅沢を、ぜひ皆さんも味わってみてほしい。
きっとその美味しさに魅了されるはず。
皆さんの馬刺しのおすすめの食べ方や菅乃屋の馬刺しに関する感想などあれば、ぜひコメントで教えて欲しい。
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